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漢方薬学コース(さいたまキャンパス)

東西医学の長所を取り入れた
統合医療を実践できる薬剤師を目指す

健康状態であっても、未(いま)だ病(やまい)ならざる状態を漢方では「未病(みびょう)」と呼んでいます。そして、その「未病」の状態から病気になるのを効果的に予防し、治療する「予防医学」こそが、これからの医療に必要とされています。漢方医学は、未病の段階での治療に効果を発揮することが古くから知られていることから、漢方治療についての知識と方剤治療の実践技術に関する内容を系統的に学んでいきます。

コースの特徴

  • 西洋医学と漢方医学の知識・手法について学べる!

  • 漢方や生薬の成り立ちついて学び、より実践的な治療理論や臨床例を学べる!

  • 民間療法や生薬についての理解を深め、漢方に強い薬剤師になれる!

目指す将来

医療の最前線で東西医療に精通した漢方医薬学のスペシャリストとして重要な役割を果たすこととなります。
チーム医療や在宅医療などで、患者さんのセルフメディケーションを支援する専門家として活躍する人材を目指します。

主な就職先

病院

  • 羽生総合病院
  • 浜松医科大学附属病院
  • 上尾中央総合病院

調剤薬局

  • アイアイファーマシー
  • エスシーグループ
  • コスモファーマグループ

ドラッグストア

  • ウエルシア薬局
  • 富士薬品
  • 千葉薬品

その他

  • 東和薬品株式会社
  • 北区役所
  • 昭和薬科大学大学院

講義紹介

講義1

本草学(4年漢方薬学コース・選択必修)

本草とは「本草石之寒温」、即ち「草石の寒温(薬の性質)に本(もと)づく」に由来する語で、東洋の薬物学(Materia Medica)のことである。本草学とは東洋医学的な考えに基づき、薬物について論じる学問であり、生薬学や天然物化学などの動植鉱物の分類や形態、含有成分や用途、薬効などを論じる学問とは異なる。漢方薬や生薬の本質的活用には、現代科学的解釈だけでなく本草という東洋医学的理解が不可欠である。この講義の目標は、漢方薬・生薬の知識はもちろんのこと、生薬の本質を読み取る技能を身につけ、漢方薬学に深化した薬剤師を目指す点にある。

講義2

漢方応用薬理学(4年漢方薬学コース・選択必修)

代表的な漢方処方の、現在、我が国において用いられている疾患、現在得られている質の高い臨床エビデンス(メタアナリシス、ランダム化比較試験)、診療ガイドラインにおける推奨、および、動物実験を用いた作用機序について理解し、漢方薬の現代医学的使い方について理解する。

講義3

漢方臨床実践学(6年漢方薬学コース・選択必修)

漢方・中医学を中心とした診断学を復習し、症状別の漢方・中葯処方を選択するアプローチを解説する。患者からの疾患の徴候に対し、その病態を分類して西洋医学的治療、東洋医学的治療、さらに食養、必要栄養素、ライフスタイルにおける注意点なども解説する。疾患の改善のみならず、患者の治癒力を高め、病気を予防するための適切なアドバイスができる「未病先防」の学識を身につける。中医学を専門に臨床治療を行なっている薬剤師を中心に講義するとともに、治療の実践的手技についても取得する。

取得できる資格

薬剤師

薬剤師は、薬の専門家として医師が処方した薬を調剤し、患者さんに提供することが主な仕事です。その際、薬剤師は患者さんの薬歴や健康状態を確認し、適切な薬を提供しつつ患者さんに薬の使い方や副作用についてアドバイスを行います。また、健康相談に応じることもあります。 薬剤師の資格を取得するには、大学の薬学部の薬学科を卒業し、薬剤師国家試験に合格する必要があります。就職先は、病院、調剤薬局、ドラッグストア、製薬会社などがあります。
就職後は、薬剤師としてそれぞれの現場で薬剤の調剤や医薬品の管理等を担当し、患者さんにとって安全で適切な薬に関する情報を提供することが求められます。