「大和本草」(やまとほんぞう)16巻付録2巻絵図3巻

宝永6年(1709)の原本 貝原益軒(かいばらえきけん)1630-1714

明・李時珍の「本草綱目」に触発され、日本独自の本草書を作ったもの。1362の動鉱植物を収録し、「本草綱目」の記載も引用して、日本の民間薬、漢方処方用薬を解説した。現在でも、日本の民間薬の応用はこの本の記載と一致するものが多い。著者は福岡・黒田藩の藩医。筑前、筑後の諸国を歩き「養生訓」など多くの著書をかな混じり文で出し、多くの読者を集めた。名は篤信、字名は子誠、号が損軒および益軒。(元岐阜薬大学長嶋野武氏遺品・嶋野家より寄贈)