文字が作られたあとも、良質の紙が使えるようになるまで、記録の手段には粘土板をはじめ、壁面、平らな岩石、木や竹の薄い板(木簡、竹簡)などに彫刻するしかなかった。
タイ国では保存性に欠けるバナナの葉の軸が使われたが、特に保存を考慮して仏典や医療に関する重要な記録には木簡が使われた。展示品は仏教医学の処方集と思われるが、パーリ語の略字で記録されており、未だ解読されていない。