川越産マコモ成分の分析研究中間発表と講演会がおこなわれました。
3月20日(土)、農薬無使用の田んぼで環境保全に取り組み、しめ縄素材のマコモで地域貢献をするNPO団体、『かわごえ里山イニシアチブ』の会合がウェスタ川越で開催されました。マコモの成分分析では、本学も積極的に関わっており、NPO法人からの依頼で本学の漢方薬分野の高野文英教授の研究室で成分分析等を進めております。
発表当日は、研究室で実際に解析を進めている5年生の髙木翔太君から分析や生理機能に関する中間発表があり、その後に高野教授による食材を活かした疾病予防についての講演が行われました。特にマコモについては、参加者からの質問が止まない盛況ぶりでした。
※マコモとは、イネ科の植物でそもそも稲作農家の雑草でしたが、しなやかで強靭な葉を神社のしめ縄として利用します。また、あまり知られていないのですが、イネ黒穂病菌に感染すると植物の根本が肥大し、この肥大した部分を『マコモダケ』と言って食材にします。マコモダケには黒穂病菌(無毒)の菌核が黒く形成され、古来、この黒い部分を集めて「お歯黒」の炭として利用してたようです。マコモダケは大変おいしい食材にもなりますし、アレルギーなどに良いともされます。