前田智司教授が埼玉未来大学熊谷学園で講義を行いました。
7月7日(水)、令和3年度の埼玉未来大学熊谷学園ライフデザイン科(公益財団法人いきいき埼玉主催)の講義が熊谷市立勤労会館(大ホール)で行われ、59名の受講生のうち56名が受講されました。
講師として、日本薬科大学臨床薬学分野長前田智司教授が登壇し、「未病と健康〜超高齢化社会と認知症〜」というタイトルで1時間半の講義を行いました。
先ず、本講義では、100歳以上が8万人を超えた超高齢化社会の日本において、寿命と健康寿命の違いについて説明をした後、4年後の2025年には、65歳以上の高齢者の5人に1人が罹患すると推定される認知症にフォーカスして話をしました。
前半は、社会保障の役割と受益する世代、社会保障給付金の財源、日本の高齢化率、75歳人口の増加と一人当たりの医療費・介護費について挿絵やグラフを活用して説明をした後、健康寿命の概念についても分かりやすく解説をしました。後半は、認知症の症状と最新の研究報告からみえてきた原因および治療薬について概説し、併せて日常生活に取り入れやすい認知症の予防策について、具体的な事例を挙げながら解説をしました。
ライフデザイン科の受講生は、シニアライフを安心して暮らしていくために必要な知識の習得に加え、実際に身体を動かし、楽しく健康習慣を身につける健康長寿プログラムを学んでいる(埼玉未来大学公式サイトより抜粋)ことから、特に、未病と健康をテーマに誰もが避けては通れない超高齢化社会と認知症について学ぶ機会を得ることができ、講義中は、皆、熱心にメモを取る姿や、「なるほど」といった大きな頷きの表情が散見されました。時折、前田教授のユーモア溢れる話にあちらこちらで笑い声が聞こえるなど終始和やかな雰囲気に包まれていました。
講義終了後は、前田講師に対して盛大な拍手と複数の受講生の皆様からは積極的な質問が投げかけられる等、改めて講義内容に関する受講生の皆様の関心度の高さを伺い知ることが出来ました。
コロナ渦で、募集人数を半分に制限しての開講となりましたが、埼玉未来大学熊谷学園の学びの場に講師派遣という形で本学も地域貢献をすることが出来ました。
今回までの3講義を除き前期課程は下記会場にて、本学講師派遣による残り2回の講義が開講される予定です。詳細は下記のとおりです。
【新井一郎教授登壇】
6月22日(火)10:15~11:45 伊奈学園(65人)埼玉県県民活動総合センター(第2研修室)
※終了しました。
7月15日(木)13:00~14:30 川越学園(95人)ウェスタ川越(多目的ホール)
7月21日(水)13:00~14:30 川口学園(50人)川口総合文化センター リリア(大会議室)
【前田智司教授登壇】
7月2日(金)13:00~14:30 春日部学園(50人)春日部市民文化会館(大会議室)
※終了しました。
7月7日(水)13:00~14:30 熊谷学園(70人)熊谷市立勤労会館(大ホール)
※終了しました。
*埼玉未来大学とは50歳以上を対象に「公益財団法人いきいき埼玉」が、令和2年に新たに創設したシニア の学びの場で、現在はコロナ渦での開催ということもあり、会場では、基本の感染症対策を講じながらの開講となりました。