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大学からのお知らせ【社会貢献・地域連携】

環境保全型農業(無農薬栽培)に関する勉強会を実施しました。

 

11月18日(木)、色葉散るさいたまキャンパスにおいて、伊奈町アグリ推進課主催の「環境保全型農業(無農薬栽培)に関する勉強会」を対面で実施し、農業者11名が参加しました。

 

参加者の皆様には、万全の感染症対策のもと、安心して受講していただくために、検温、手指の消毒、マスク着用、体調確認、更に十分なソーシャルディスタンス維持にご協力をいただきました。

 

今回の勉強会は二部構成で行われ、一部では、NPO法人 かわごえ里山イニシアチブ代表理事の増田純一講師が、NPO 法人かわごえ里山イニシアチブの活動紹介と、「かわごえ里山イニシアチブの活動紹介と環境保全型農業への挑戦」という演題で話をしました。

初めに、増田講師の経歴等を含めた自己紹介から始まり、NPO法人かわごえ里山イニシアチブ全般の概要について話をしました。次に、「生きものを育む田んぼ(お米&マコモ)プロジェクト」について、活動の記録である写真を効果的に活用しながら、事例を挙げて解説をしました。また、「田んぼをフィールドにした多様な連携〜」について、大学(東洋大学、十文字学園女子大学、日本薬科大学)、市民、地域、農福連携の取り組みについても分かりやすく話をしました。最後に、今後の展望について、SDGsの「環境」、「社会」、「経済」の具体的な実践例を紹介するとともに、有機稲作に携わるうえでの課題を浮き彫りにしました。

 

 

続いて、第二部では、小江戸南古谷農園の田中邦和講師が、無農薬栽培 1 年の振り返りと小江戸南古谷農園の無農薬黒米作り(経験談など)や「2019年度有機栽培米一年物語」という演題で話をしました。

初めに、田中講師の簡単な自己紹介の後、小江戸南古谷農園の理念や目的に触れ、和の心で自然の恵みに感謝をしながら、環境に優しい米作りをすることが、ひいては未来の子どもたちや地球環境を守っていくことにつながる、といったことを念頭に、人に喜ばれる米作りを心掛けていると、自らの取り組みについて熱く語りました。次に、2019年度の自然栽培米【黒米】一年物語として、4月の一粒種蒔きから11月の袋詰めまでの207日間について、写真を用いながら説明をしました。最後に、井戸水を活用した試みで得た分析結果を教訓として、更に改善をしていきたいという抱負についても語られました。

 

 

参加者の皆様は、増田講師や田中講師が特に強調された箇所に線を引いたり、『うんうん』といった表情で何度も頷いたり、講師らの熱のこもった話を真剣に聞く姿がとても印象的でした。講義後は、民間稲作研究所の稲葉光國氏による『いのち育む有機稲作』農法の指導で、農薬も化学肥料も使わないおコメ作りのDVDを鑑賞し、更に有機稲作に関する知識を深めることが出来ました。

勉強会の最後に行われた質疑応答では、農業者ならではの疑問点が講師のお二人に投げかけられ、改めて環境保全型農業(無農薬栽培)に対する関心の高さを伺い知ることが出来ました。

 

 

 

【勉強会経緯】

伊奈町では、2019 年 3 月に「伊奈町農業戦略マスタープラン」を策定し、伊奈町の美しい田園風景を守り、稲作を継続していく施策として、新たな地産地消モデルの構築や環境保全型農業の推進を掲げています。このため「田園風景を支える伊奈町米推進をプロジェクト」として、「環境保全型農業に関する勉強会」が開催されることになりました。