県立熊谷西高校のSSHの研修を秩父市大滝中津川渓谷で実施しました。
5月14日(土)、国のSSHの指定を受けている県立熊谷高校理数科の生徒8人が、埼玉県で最も辺境の地、秩父市大滝中津川渓谷で学術的研修を受けました。日本薬科大学の高野教授、野澤客員教授及び山を知り尽くしているNPO秩父百年の森の島崎専務理事の指導で終日行われました。
中津川渓谷は秩父市の中心からも車で1時間半、秋の紅葉で知られている緑濃い植生豊かな森に囲まれた渓谷です。午前中は渓谷の植生観察、サリチル酸メチル成分を含むミズメ、芳香を発するアブラシャン、薬木の代表キハダの採取を行いました。
午後は渓谷内にある森林科学館で、秩父の植生(主にカエデ)、植物の成分、中津川の歴史(小野蘭山、平賀源内)についての講義を受けました。
生徒たちは座学の学習・実験から自然の営みを結びつける研究が極めて大切であるということを認識していました。