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大学からのお知らせ【社会貢献・地域連携】

さいたま市教育委員会と本学との連携プロジェクト5回目(最終回)が行われました。

 

 8月18日(木)、さいたま市教育委員会と本学との連携プロジェクト5回目(最終回)となる「選手試飲会と閉校式」をさいたま市浦和区のときわ会館5Fの小ホールで実施し、さいたま市内の中高生15名、本学の学生7名が参加しました。

 

 

 まず初めに開会行事および日程説明を行い、試飲会の準備を経てメインイベントである開発食品の試飲会を行いました。

 

 

 当初、開発食品の方向性として、体を温める効果が高い「しょうが」をベースにした食品を運動前のプロスポーツ選手に提供することで、高いパフォーマンスを発揮し、活躍してもらうことや様々な薬効がある「漢方」とカラフルで栄養価の高い「ヨーロッパ野菜」を組み合わせ、選手の体調面や栄養バランスを整える食品づくりを目指すことにしました。

 

 コンセプトは、選手の体調を整え、栄養摂取の面などで「食」を通して応援することとし、選手へのインタビューを元に、選手が抱える悩みを解消するための開発食品に、漢方薬やヨーロッパ野菜研究会の野菜に関する栄養の知見を活用しました。

 

 開発食品は、発酵ジンジャーエールに、ヨーロッパ野菜の栄養豊富な「ビーツ」、漢方薬の「ナツメ(たんぱく質、鉄分で貧血防止や選手の体調を整える効果が期待できる)」、「五加皮(強壮や疲労回復効果が期待される)」、香りづけには、「レモン」、着色料として加えた「ローゼル」の赤が闘争本能を掻き立てる色とされ、やる気をアップさせる効果が期待できます。

 

 試飲会に臨んだ選手等からは「フルーティーな香りと微炭酸が丁度いい感じで、飲んだ後は身体が温かく感じられた」、「普段はジュース類をあまり飲まないがとっても美味しい」などのコメントが寄せられました。

 

 

 

 

 また食事メニューの紹介では、さいたま市内の給食で提供されるメニュー案として、「色とりどりのビーツお団子」、「しょうがとひき肉のふりかけ」「ジンジャーエールと食べる!レモンとバナナのクッキー」「薬膳ドライカレーおやき」の4品のレシピについて、中高生の皆様より食品開発に関して詳しい説明がありました。

 

 

【プロジェクトの経緯】

 このプロジェクトは、さいたま市教育委員会と本学が、本市の教育活動の充実および 健康、医療、スポーツ、SDGs等の普及・振興をとおして市民の健全な心身の発達に資することを目的として結んだ連携協定(令和4年度2月締結)に基づき、連携プロジェクト「元気 が出る食品・食事メニューを開発し、さいたまのプロスポーツ選手を応援しよう」の趣旨に賛同する協力団体とともに、生徒主体の研究開発が行われることになりました。

 

【プロジェクトの目的】

 さいたま市教育委員会が推進する STEAMS 教育のプロジェクトベースドラーニング(PBL)と、薬学を中心に産学官の地域連携を積極的に展開する日本薬科大学の専門的な知見との融合で、プロスポーツ選手を応援するという学びを創出することです。

 

 本プロジェクトは商品開発に向けて5月~8月の間で5回のプログラムを行い、今回がプロジェクトの総括となります。下記はこれまでのプロジェクトの内容です。

 

5/29(日)AM:開講式・学習会 プロジェクト概要、日本薬科大学施設見学、研究開発について

       (起業家精神育成講座)漢方薬学習①、ヨーロッパ野菜学習                 

6/12(日)AM:選手への調査、開発コンセプト検討、漢方薬学習②、食材成分分析

6/12(日)PM:開発コンセプト決定、食材の組合せを検討

        ※発酵しょうがと漢方・ハーブの組合せ

7/5(月):試作品仕込み作業

7/29 (金)AM:日本薬科大学 市内協賛店や学校給食等で提供するためのレシピ化について研究

8/5(金)AM:日本薬科大学 開発メニューの試食会、選手試食会の準備

8/9(火):発酵ジンジャーエールボトリング作業 

8/18(木)AM:ときわ会館(さいたま市役所隣)選手による試食会、プロジェクトの総括、今後の展望