令和4年度 伊奈町学校開放講座・後期➁」を開講しました。
11月19日(土)、秋空に紅葉が眩いさいたまキャンパスにおいて、令和4年度伊奈町学校開放講座(後期)第2回目を対面形式で開講し、前回に引き続き抽選で選ばれた伊奈町民10名が受講しました。
「薬科大発!美と健康のためのサイエンス」(全3回)シリーズの第2回目は、『賢く食べて美肌や強い骨を維持しよう~体組成と骨密度の測定体験~』と題して、医療ビジネス薬科学科・栄養薬学コースの講師で、本学陸上部駅伝チームの栄養管理も行なっている今井菜美助教による1時間半の講義と体験実習を行いました。
先ず、前半の体験実習では、体組成計や骨密度計で体組成(筋肉や脂肪の割合)や骨密度(骨の強さを表す)を測定するとともに、測定値の見方や「健康的な身体」を作るための食べ方、簡単にできる運動方法のレクチャー等を行いました。
後半の講義では、体験実習での測定値や生涯の骨量推移のデータを元に、骨粗鬆症の予防策としての食事や運動について、具体的な事例を挙げながら分かりやすい説明をした他美の大敵である「糖化」と「酸化」の原因物質についても触れ、丁寧に用語の解説を行いました。
受講生の皆様は、管理栄養士である今井先生の講義に真剣に耳を傾け、重要なポイントを聞き逃すまいと一生懸命メモを取る姿がとても印象的でした。
体験実習の際には、各々が体組成計や骨密度計で測定した数値に一喜一憂しながら、あちらこちらで「この前計った時より数値が上がっている」「薬を飲んでいるけれど数値が変わらない」「思ったよりは数値が良かった」等の声が聞かれ、短時間ではありながらも、体験実習と講義を通して、美肌や強い骨を維持するための食べ方のエッセンスを学ぶことができました。
講義終了後の質疑応答では、「紫外線はしみ、しわの原因となるが、強い骨を作るビタミンDの効果的な摂り方について」、「高血糖を防ぐ食べ方について」、「嗜好品やおすすめのお茶について」等多くの質問が寄せられ、今井先生はお一人お一人に丁寧な受け答えをしていました。
また、本日の受講特典として、日々の健康維持に役立つ「健やかな身体を目指すためのお勧め食品リスト」を受講生全員にお持ち帰りいただきました。
次回、12月3日(土)10時30分から12時までの1時間半開講される伊奈町学校開放講座(後期)の第3回目(最終回)は『冬の肌トラブルは漢方薬で治そう~紫雲膏づくり体験~』というタイトルで、薬学科・漢方薬学分野の藤原裕未講師による講義及び実習を行う予定です。