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大学からのお知らせ【社会貢献・地域連携】

令和4年度「 伊奈町学校開放講座・後期③」を開講しました。

 

12月3日(土)、初冬ならではの冷たい空気に包まれたさいたまキャンパスにおいて、令和4年度伊奈町学校開放講座(後期)第3回目(最終回)を対面形式で開講し、前回に引き続き抽選で選ばれた伊奈町民10名が受講しました。

 

 これまで開講された2回の講座に引き続き、「薬科大発!美と健康のためのサイエンス」講座3回シリーズの最終回では、『冬の肌トラブルは漢方薬で治そう~紫雲膏づくり体験~』と題して、薬学科・漢方薬学分野の藤原裕未講師による講義と実習を行いました。

 

 

先ず、前半の講義では、寒い冬に起こりがちな血行不良と乾燥で、傷を伴う肌トラブルに使用される漢方の塗り薬「紫雲膏」について解説をしました。

 

江戸時代の名医である花岡青洲による処方であること、構成生薬のトウキとシコンがひびやあかぎれ、火傷等の治癒を促進させる仕組みなどについて話しました。

 

 

後半の実習では、藤原先生から調製方法や器具の組み立てについてレクチャーを受けながら、各自で初めての「紫雲膏」作りにチャレンジしました。

 

受講生の皆様は、漢方の専門家である藤原先生の講義に真剣に耳を傾けながら、メモを取り、現代にも継承され続けている「紫雲膏」作り体験に、多少の不安を感じながらもワクワク感を隠し切れない様子でした。

 

 

 

体験実習の際には、各々が慣れない手つきながらも、調理実習をするかのように、実験器具を組み立て、材料を計量し、温度やタイミングを見計らいながら加熱したりして楽しんで行っていました。

 

 

実習中は「学生時代に戻ったようで楽しい」「温度調整が難しい」「自分で紫雲膏を作れるのが嬉しい」等の声が聞かれ、伊奈町学校開放講座の最後となる講義と体験実習を通して、漢方薬「紫雲膏」の治すメカニズムを知る良い機会となりました。

 

 

3回の講義と実習を終えて提出されたアンケートでは、「薬科大学での様々な体験がとても参考になった」、「日頃から興味関心を持っていることを学ぶことが出来てとても有意義な講座だった」、「これからの日常生活に生かしていきたい」、「自分で作った紫雲膏であかぎれ知らずの冬になりそうでよかった」、等多くの喜びの声が寄せられました。

 

今回で、本年度最後となる伊奈町学校開放講座・後期第3回目も、第1回、第2回目と同様に恙なく終了することが出来ました。

 

この場をお借りまして、スタッフ一同心よりお礼を申し上げます。
また次年度以降も伊奈町学校開放講座のアンケートを元に、町民の皆様に喜んで受講していただける講座を開講できるよう務めてまいります。

 

本年最後の受講特典として、実習で作製した「紫雲膏」の他に本学職員の手作りお屠蘇を受講生全員にお持ち帰りいただきました。