１月22日（日）、29日（日）の2日間、高校生の専門分野への興味・関心を高めることを目的として、今年度第2回となる高校生実習「高校生生薬学実習」を実施しました。この2日間の実習には、本学との連携協定を締結している高等学校を中心に、埼玉県立熊谷女子高等学校、埼玉県立川越女子高等学校、埼玉県立熊谷西高等学校、埼玉県立浦和高等学校、昌平高等学校、浦和学院高等学校の6校から73名の生徒が参加しました。

　実習は、漢方薬学分野の山路誠一准教授が「生薬を知り、漢方薬の古典的製法を体験することで、クスリの歴史とクスリのあり方について考える。」をテーマに実施しました。午前中は薬用植物の根茎を薄い切片にして観察し、午後は、歴史的な漢方薬の文献を学んだ後、実際に漢方薬「十全大補湯」を調整し煎じました。この処方の煎じ液は薬膳スープとして食養生の目的で活用されることから、最後に肉とうどんを入れて食することも体験しました。

　参加した高校生は、生薬および漢方薬についての新たな認識を深めるとともに、日本人が古くから利用している漢方薬について体験する良い機会となりました。