台湾短期研修留学実施のご報告
2023年3月16日~29日の二週間にわたり、台湾西岸を縦断し、学術交流を締結した各大学・研究期間を歴訪する形での短期研修留学が行なわれました。最終日には、最も長く滞在・研修を実施して下さった中国医薬大学より修了書が授与され、2020年の研修留学が急遽中止になって以来の開催となった台湾短期研修留学のしめくくりとなりました。
既にご報告したとおり、台北では台北医学大学・国立陽明交通大学を訪問・見学し、学生交流を実施しました。また、土日には台湾文化研修として、各自の計画のもと、台湾を代表する文化や産業の関連施設を見学しています。
その後、本学としては初めて台南を訪れ、嘉南薬理大学にて学生交流を行なった翌日には、台湾の南端の玄関ともいえる高雄へ移動。皮膚科を主に治療を行なう中医クリニックにて見学および生薬抽出エキスを用いた皮膚刺激を和らげるための外用スプレーの作成実習をさせていただきました。
翌23日には高雄国立中山大学を訪問。本学と学術提携している海洋資源学科を見学したほか、中山大学の学生と共にビーチでの交流という、西子湾に面した中山大学ならではの活動を楽しみました。
研修留学の後半は、本学が最初に海外との学術交流提携を行なった姉妹校である中国医薬大学が位置する台中に滞在し、中国医薬大学での学生交流はもちろんのこと、
・代表的なOTC薬局の見学
・各種プライマリ・ケアを行なう中医クリニックの見学、模擬治療の体験
・本学の特任教授で、元中国医薬大学薬学部長の呉金濱教授の薬用蘭園を訪問・見学
・一般用中医薬の製薬企業の見学
・生薬製品や薬用植物の販売現場の見学
・化粧品作成実習
・薬膳茶作成実習
等、盛りだくさんの見学や体験実習を行ないました。
交流、見学、体験等々、濃密な2週間を過ごした留学参加者は、自由時間には独特の食体験やマッサージ体験、買い物など、積極的に滞在を楽しみ、無事、帰国しました。
この台湾研修は、今後も3月に実施してゆく予定です。
羽田空港国際線ターミナルにて、日本出発
台南から高雄へ向かう台灣鐵道にて
高雄の中医皮膚科クリニックにて、生薬エキス入りの外用スプレー作成実習
高雄・西子湾のビーチにて、国立中山大学の学生の皆さんと
台灣で一番美しいと言われるコミュニティ・ファーマシー、台中の“分子薬局”を見学
中医クリニックを見学
呉金濱先生の蘭園を訪問
中医ベースのOTC製薬企業を見学
中国医薬大学にて、中医薬博物館を見学
中国医薬大学にて、台灣の学生のみなさんと一緒に化粧品作成実習
薬膳学の講義、実習にも参加させていただきました!
盛り沢山の研修留学を終え、無事帰国の途に。