上尾市腸活講座で橋本寛子教授が講演しました。
2019年9月3日(火)、上尾市腸活講座が同市文化センターで行われ、漢方薬学分野・橋本寛子教授が講演しました。同講座は上尾市男女共同参画センターが主催となって行った事業で、35名の市民の方が参加しました。
今回のテーマは「脳腸相関と便秘に対する漢方治療~慢性便秘診療ガイドラインと漢方~」で、胃腸の活動や便通・便秘について講演しました。脳が感じるストレスと腸内細菌の活動には相関関係があることや、「便秘」とは何かを解説し、ブリストルスケールを用いた便の診断や排便の課程を説明しました。また、便秘解消法(生活習慣の改善、食事療法、運動療法など)や排便しやすい姿勢についても解説し、漢方の考え(胃腸の実熱、胃腸の気滞、瘀血、脾・胃・腎の虚弱)に基づく漢方処方とその効能についての話もありました。
普段の生活で抱えている困りごと、自身や家族の健康など、多くの質問がありました。また、参加者の方は橋本先生の講義に熱心に耳を傾けながら、メモを取っていました。