日本薬科大学とカラブリア大学が学術交流協定を締結しました。
日本薬科大学は、10月23日に南イタリアの中核研究機関 カラブリア大学(学長: Gino Mirocle Crisci)と、学術交流協定を締結しました。
カラブリア大学は、コゼンツァ県レンデに立地し、5学群14学部80学位プログラムを有する南イタリア有数の国立大学です。薬学部のバジェッタ教授が中心となって、カラブリア州の特産柑橘類 ベルガモット精油(エッセンシャルオイル)を使った鎮痛作用に関する研究が、臨床応用段階に入っています。
日本薬科大学も、日本で初めて漢方薬学科を設置するなど、伝統医学に力を入れており、2020年度から大学院を開設して、研究活動を強化します。また、社会人を対象に、業界の第一人者を招いた「*漢方アロマコース」(文部科学大臣認定 職業実践育成プログラム)を開講しており、漢方、アロマテラピー、サプリメント、ヨガ、温泉学など、健康と美容に関する講座が好評を得ています。今後、日伊 両大学の研究者が協働することにより、薬理学やアロマテラピー等の代替医療に関する新たな知見が期待されます。
*漢方アロマコース:https://www.nichiyaku.ac.jp/kampo-aroma-course/
◎カラブリア大学の概要(2019年10月現在)
1972年開学。校地面積200ヘクタール、校舎面積40万平米という広大なキャンパスに約2.7万人の学生が在籍しており、著名な建築家グレゴッティ(イタリア)とマーテンソン(デンマーク)が設計した、教室間を隔てる2km以上にも及ぶ連係橋(bridge)がシンボルです。国際交流も盛んで、78ヶ国、800人以上の海外留学生を受け入れ、約230の大学と学術交流協定を締結しています。THE世界ランキングで常に上位に入る工学や情報科学の研究が盛んで、薬学領域は薬学・健康・栄養群(Phrarmacy, Health and Nutritional Sciences)に属し、薬剤師取得のための教育は5年制課程となっています。
名 称:カラブリア大学 (University of Calabria)
学 長:Gino Mirocle Crisci
設 立:1972年
所在地:Via P Bucci, 87036 Rende, Cosenza, Italy