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大学からのお知らせ【プレス・メディア】

国立病院機構災害医療センター・埼玉県立がんセンター・彩の国東大宮メディカルセンター・慶應義塾大学との共同研究論文が日本TDM学会優秀論文賞(大日本住友製薬賞)を受賞しました。

国立病院機構災害医療センター・埼玉県立がんセンター・彩の国東大宮メディカルセンター・慶應義塾大学との共同研究論文が日本TDM学会優秀論文賞(大日本住友製薬賞)を受賞しました。

本共同研究は、日本薬科大学と国立病院機構災害医療センター・埼玉県立がんセンター・上尾中央医科グループとの連携に基づき、本学臨床薬学分野平成31年度卒論生の鈴木萌子さんが卒業研究の一環としてデータ収集し慶應義塾大学笠井英史助教の御指導のもと解析した結果です。

【論文情報】
成人がん患者における好中球減少の影響を考慮したバンコマイシンの母集団薬物動態解析 TDM研究 36(3):96-104,2019

【ポイント】
・抗MRSA薬バンコマイシンを通常用量投与しても血中濃度が目標治療域に到達しないケースががん患者に多く見られ、治療効果が得られないケースがあります。
・血液がん患者を対象に投与量と薬物血中濃度の経時的推移の関係を解析し、抗がん剤治療の副作用である好中球減少状態にある患者で薬物を消失させる能力が約30%亢進していることがわかりました。
・血液がん患者にバンコマイシンを投与した場合の血中濃度推移を予測するモデルを構築できたため、投与設計に活用することでより積極的な投与設計と治療成績の向上が期待できます。

【本件に関するお問い合わせ】
日本薬科大学 実務薬学分野
佐古兼一
メール : sakok@nichiyaku.ac.jp