母が看護師で、親戚も病院を経営するなど、医療にかかわりの深い環境に育ちました。そんな中、中学２年生のとき、持病を発症してしまって。自分が飲む薬を調べるうちに、薬学に興味を持ち、薬剤師を目指すようになりました。
　日本薬科大学の薬学科を選んだ決め手は、４年次から、自分の興味に応じて３つのコースに分かれて勉強できるということ。高校時代は、理系の科目に強い学校に通って専門的な知識を深めていたので、専門性は自分の強みになることを実感しています。大学でも、「これだけはほかの人に絶対負けない」と胸を張れる、専門的な知識を身につけていきたいですね。

　入学したばかりの時期に、薬学体験学習という授業がありました。マネキンを相手に注射の練習をしたり、太ももに打つ緊急注射用のキットを自分やクラスメイトに対して使ってみたりと、とても印象的でした。
　その後、秋からは実習が始まったのですが、これは高校の授業で言う、いわゆる“実験”。もちろん、内容は本格的になっていますし、高校生のときのように先生がなにもかも整えてくれるわけではないので、予習は必須です。学生がすべて考えて行うのが基本ですが、先生が複数人ついていてくださるので、わからないところはすぐに質問できますよ。自分で考えて行動する力がつきますし、高校のときに学んだことが生かせているという手応えもあります。

　入学当時は漢方に興味があったのですが、最近は創薬などにも興味があります。もともと持っていた興味が、大学に入って知識を得ることでさらにふくらみましたね。かえって進路を絞りきれなくなってしまいました。これから勉強していくのが楽しみです。
　勉強を離れたところでは、世界一周の旅に出てみたいですね。薬のことだけではなく、それが使われている土地の文化も知りたいと思っています。今、一番行ってみたいのは、歴史の長い中国。日本薬科大学は留学制度も充実しているので、イギリスや台湾への留学もチャンスがあれば検討したいです。